#012 触れる情報全てを英語に置き換える方法。専門知識×英語で年収200万アップ
こんにちは、西崎俊です。このニュースレター「FP&A Camp」では、管理会計やFP&Aについてお話しています。
西崎のプロフィールや年収推移などはこちら
🛳️専門知識×英語=年収200万アップ
さて、今回はFP&Aだけでなくほとんどの日本人にとって悩みの種である「英語」についてです。
英語、苦手な人多いですよね。私も正直まり好きではないです。
しかし、経理などのバックオフィス担当の人は、英語ができるだけで年収が100万も200万も変わってきます。外資系の方が年収が高いというのもありますし、日系企業でも海外子会社管理などで役に立つからです。
経理などの専門知識に加えて英語もできる人はなかなかいません。どれか一つで飛び抜けることができなくても、100人に1人しか持っていない専門性を、3つ習得すれば、100万人に一人の人材になれる、というのはよく言われていることですね。
私も、管理会計という専門に加えて英語がある程度できるからこそ、今の仕事につけていると日々実感しています。
といっても、私も今でこそ外資系に勤めていますが、高校を卒業してから十数年間英語を「勉強」したことはありません。
高校時代は大学入試のためにそれなりに英語の勉強は頑張りましたが、たぶん、TOEIC受けたら500点くらいだったんじゃないかなと思います。
そんな私ですが、昨年なんとTOEIC でジャスト900点を取りました。
一切”勉強”はせずにです。単語帳を使ったりTOEICの対策テキストを使って勉強したりはしていません。
私は留学経験もないですし、海外旅行といえばハワイくらいなものです。もちろん、帰国子女でもないし、英語話者の友達やパートナーがいるとかでもないです。
”勉強”はしていません。ですが、日常で英語にはたくさん触れるようにしてきました。
私が実践したのは、「とにかく触れるもの全てをなるべく英語に縛る」というものです。
スマホの設定やSNSなど、普段目にするテキストを英語にするだけで、自然と英語の能力が向上したのです。
というわけで、今回は私が日頃行っている「自分のまわりを英語漬けにするテクニック」について紹介したいと思います。
📲(1) iPhoneやPCの設定を英語にする
まずは誰でも簡単にできる所から。
これは実践している人も多いかもしれませんね。
iPhone PCの言語設定は英語にしてしまいましょう。スマートフォンは現代人にとっては必要不可欠の存在となりました。
iPhoneを使ってるみなさん、1日のスクリーンタイムはどれくらいですか?1日何回iPhoneを触っていますか?
私は先週の平均スクリーンタイムが3時間50分でした。たぶんこれは少ない方で、6時間とかいってる時もあります。笑
なかなかヤバいなーと自分でも思いますが、意外とみなさんそれくらい使ってるのではないでしょうか?
デジタル・デトックスしなきゃなって思いますよね、真剣に。
でも大丈夫です。3時間50分スクリーン見ているということは、その大部分は英語に触れているということでもあるので。笑
📰(2)ニュースアプリは英語のものにする
私の場合スマートフォンで一番使用時間が長いのが、ニュースアプリです。
これらも、私は全部英語メディアにしています。もちろん趣味で見ているスポーツの情報なんかも英語のアプリのみで仕入れるようにしています。
私は、Wall Street Journalを定期購読しています。
ニュースはWSJがあれば基本はOKと思います。
他にもFinancial TimesやNewYork Timesなど良いアプリはたくさんありますので、自分の好みのものを一つ選ぶと良いでしょう。
あまりあれこれ手を出さないのがポイントだと思います。メディアの消費者としては様々な論調のソースを読むのが良いのでしょうが、英語学習の観点からは継続できることが一番大事ですから。
最初は読むのが面倒ですが、興味のあるものでいいから1日1記事は読むようにしてみましょう。
そして、わからない単語のが出てきたら、次の項目で紹介する辞書アプリで調べて、ブックマークしておきましょう。
WSJは常にキャンペーンをやっていて、登録から1年間は297円/月で購読できます。マジで安すぎですね。
1年後のカレンダーにリマインド登録して、1年経つ前に忘れずに解約するようにしましょう。
ちなみにWSJは解約しにくいことで有名で、マイページ上に解約ボタンがなくサポートに英語でメールしないといけないのですが、実は裏ワザがあります。
面白おかしく紹介してくださっている方がいるので気になる方は参考にしてみてください。
ちなみに私はShipitoでカリフォルニア州の配送先住所(登録無料)を持っているので、嘘を書かずに罪悪感なく解約ができます。笑
📚(3)iPhoneの物書堂辞書アプリは素晴らしい
ニュースアプリ等で気になる単語があったら、すぐに辞書アプリで調べます。
物書堂辞書アプリは本当に素晴らしいアプリです。
日本人のiPhone所持割合が高いのはこのキラーアプリを手放せないからではないか?と思うくらいです笑iPad,Mac版もあってそれぞれ同期が可能です。
私も英英辞書7冊、英和/和英辞書5冊を買っていますが、このアプリがAndroidに移行できないがゆえに、スマホ自体もAndoroidに機種変できません。
Appleのデザインが好きだとかそういうこともありますが、私はこの辞書アプリがあるからApple製品を使っているようなものです。
Andoroidの辞書アプリも色々あって、LogoVistaのものが割と良いのですが、使い勝手の面ではやはり物書堂辞書アプリには及びません。
物書堂のプレスによるとAndroid版の開発予定は無いそうなので、私はしばらくiPhoneから離れられなそうです。
物書堂辞書アプリの詳細についてはここでは書きませんが、こちらの方が下記のNote記事で魅力をたっぷり紹介してくれていますので、ぜひ読んでみてください。
物書堂のアプリではたくさんの辞書が売られているので迷ってしまいますが、私が1つだけおすすめするとしたら、COBUILD ADVANCED 英英和ですかね。
「英単語を英語で書かれた文書で意味を理解する」という学習方法はたくさんの英語学習者・指導者から支持されている方法で、私も日頃から英英辞典を使っています。
しかし、最初は抵抗がある人も多いでしょう。
こちらの英英和辞典は英英辞書にプラスして例文の意味が日本語訳も載っているので、これから英英辞書にチャレンジしようと思っている人にぴったりです。
英英辞典の単語定義は基本的な単語のみを使って表されていますので、この単語定義を難なく読めるようになると、より一層英語学習が楽しくなりますよ!
🐸(4)YouTubeのサブスクチャンネルを海外YouTuberに置き換える
みなさんはYouTubeどれくらい見ますか?私はかなり見てます。多分平均したら1日1時間以上は見てるんじゃないかと思いますね。
昔から私はライフハック系とか、ガジェット系のチャンネルが好きで色んなYouTuberのチャンネルを購読していました。
しかしある時気づいたのが、こういう人たちって実は紹介している内容が似ていたり同じだったりするんですよね。
なので私は日本人と外国人で似たようなチャンネルを複数チェックしていたのですが、だんだん日本人のチャンネルを登録解除して、英語のチャンネルだけを見るようになりました。最近では登録しているチャンネルの9割が英語です。
YouTubeも、原語設定を英語に変更しましょう。なおかつ、英語のチャンネルだけ見ていると、おすすめに出てくるチャンネルも英語ばかりになります。
YouTubeを英語で見るのはすごく良い勉強になります。
私は基本的に、視聴者に向かってモノローグを話す形式のものを見るのですが、この形式は映画やドラマで出てくる会話よりも圧倒的に聞き取りやすいです。
また、話すスピードも英語学習用のCDほど遅くはないが、現実世界で話される言語ほど早口でもないので、ちょうど良い速さなんですよね。
最近のYouTubeの自動字幕機能はかなり精度が良くなっているので、わからない箇所があれば一旦停止して、字幕つけてもう一度再生してみるのもアリです。
YouTubeで見るのは趣味の動画が多いでしょうから、勉強してる感なく自然と見れるのも良いです。
🍿(5) X(Twitter)やInstagramで外国人をたくさんフォローする
普段使っているSNSにも、英語を取り入れてみましょう。今やりとりがあるフォローフォロワーを全部外国人に置き換える必要は全然ないので、今フォローしている分野で英語でツイートしている人を何人かフォロー追加するだけでOKです。
日本のツイッター文化にはない、独特の雰囲気があって面白いですね。
🥊(6)Google検索の言語設定を英語にする
多くの人が日々無意識に使っているGoogleですが、その検索結果は実は言語設定によって全く違います。
まずは普通に検索してみましょう。
次に、言語を英語に変更してみましょう。
やり方は以下です。
ウェブの言語を変更する - Google アカウント ヘルプ
言語を英語にした上で再度検索してみましょう。
どうでしょうか、全く違う結果が出てきますよね。
当たり前ですがWeb上には英語の方が多くの情報があります。玉石混交ともいえますが、大抵は有益な情報に当たりやすいのも英語です。
また、検索欄に英語を入れて検索する習慣が身につくと、これもまたちょっとした作文の練習にもなります。
アメリカ人になりきって、アメリカに住んでいる気持ちでGoogleを使ってみてはいかがでしょうか。
🎨(7)VPNを使って広告も英語にする
さて、スマホやGoogleなどアプリの設定を変えても、英語になりきらない所が出て来ます。
例えば、Web上の広告がその一例です。インターネット広告はユーザーのIPアドレスや位置情報などから、その人に最適化された広告を配信する仕組みになっています。
私が英語を読みたいという考えは当然反映されず、「こいつは日本の東京に住んでる30代男性だから、東京の脱毛クリニックの広告配信しとくか。」となるだけです。
これも、VPNサービスを使えば英語に変更することができます。
インターネット上に特定の人だけが使える仮想の専用回線を構築する情報通信技術の1つ。
安全なルートを確保した上で重要な情報をやり取りすることにより、盗み見や改ざんなどの脅威から大切な情報を守ることができます。
私が使っているVPNサービスはNordVPNです。
VPNサービスはたくさんあるのですが、VPNに繋ぐとどうしても通信速度が落ちてしまうのがネックです。
4社ほど試した結果、NordVPNは繋いでもほとんどスピードが落ちず、快適に使えます。
UIが綺麗なのもポイント高いですね。
・日本以外の国の広告やコンテンツにアクセスできる
・IPアドレスを保護し、プライバシーを守ってくれる
・マルウェアや悪意のあるサイト、トラッカーをブロックしてくれる
・無料VPNや他のVPNに比べて通信速度が速い
・UIが美しい、iPhone, Android用のアプリも用意されている
これで、摂取する情報がだんだん英語100%に近づいて来ましたね。
そこまでするか?と思われる方も多いでしょうが、まあこれは私の趣味みたいなものなので…笑
でも、なんとなく、広告も英語圏のものの方が不快感が少ないような気がしますし、海外のCMって普段見ないので面白かったりもするんですよね。
広告にうんざりしている人は試してみてはいかがでしょうか。
もちろん、無料WiFiなどをよく使う人やセキュリティを高めたい人にもVPNはオススメのサービスです。
🎧(8)英語のPodcastを聴く習慣をつける
英語のインプットでニュースアプリと並んでおすすめなのが、ポッドキャストです。
ニュースアプリは読むのがメインになりますが、Podcastはリスニング力を鍛えることができます。
手元が開くので、作業しながら聞けるのも良いですよね。
私は出社前や帰宅後の時間に、洗い物や洗濯をしながらポッドキャストを「ながら聞き」しています。
Podcastを聴くにはiphoneの公式アプリも良いのですが、こちらのsnipdというアプリが非常にオススメです。
Podcastの内容を自動で文字起こしして、気になった部分を保存して後で振り返ることができます。音声メディアって聞き流してばっかりで、振り返ることがなかったサービスなので、いわゆるテキストメディアで使うRead It Laterを実現できているのが画期的です。
AirPods Proを持っている人は、ステム部分を3回タップで自動クリッピングしてくれるので、めっちゃ快適です。
以下に私がおすすめするポッドキャストの番組をリストにするので参考にしてみてください。
NPR up first
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/up-first/id1222114325
Appleの公式ニュース
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/apple-news-today/id1473872585?l=en-US
BBC Global news
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/global-news-podcast/id135067274
🎥(9)映画やドラマを英語音声英語字幕で見る
これは結構難易度高いですね。
それなりのレベルの英語力がないと、内容を楽しめなくなってしまいますからね。
よく、ハリー・ポッターを原語で読みたい・見たいから英語の勉強を頑張っているという人の話を聞きます。これくらい好きなコンテンツがあれば、意欲も湧くのでしょう。
しかし、普通に娯楽としてみる映画やドラマが英語学習が目的になって楽しめなかったら、本末転倒ですよね。。。
ちなみに、私はドラマを吹き替えで見ることも多いです。
え、吹き替えって需要あんの?と思われる人もいるでしょうが、英語が母語ではない私にとっては、日本語字幕よりも吹き替えの方が、空気感やジョークのニュアンスが伝わりやすいことも多いと思っています。
(吹き替え全否定派の人って、Apple製品全否定派の人と同じくらいの人数いますよね?)
もちろん、これは吹き替えの翻訳者、声優の力量に大きく左右される部分も多く、字幕の方が良いケースもたくさんあります。
でも、日本の吹き替え声優さんは非常にレベルが高いので、普通にエンタメ・芸術の一つとして楽しめることが多いです。
最近で印象に残っているのは、人気の企業弁護士ドラマ「Suits」で、ルイス・リット役の吹き替えをされている横島亘さんの演技です。原語でもかなりクセの強いキャラなのですが、吹き替え版ではそのキャラクターがより人間味を感じられるものになっていて、私が劇中で最も好きな人物です。たぶん字幕で見ていたらそうはならなかったと思います。
話がそれましたが、私はドラマ・映画を英語学習の教材として使う際には、
1週目は英語音声/日本語字幕で見た後に、
2週目を英語音声/英語字幕で見る
というやり方をしています。
正直、TOEIC900点になっても、字幕なしでストーリー理解するのはかなり難しいです。
TOEICの点数はよくあてにならないと言われますが、まあそうだと思います。
やはり本当に使える英語を習得するには、海外に行って実際に使うしかないんですよね…笑
❄️まとめ
最後は結局身も蓋も無い話になってしまいましたが、私の場合は英語はあくまで「ツール」であり、翻訳家や通訳を目指すのでもない限り、英語学習が主になって手段と目的が逆転しないように気をつけるべきだとも思っています。
今回紹介したテクニックは、「ついで」「ながら」勉強でも私にとって確実に効果がありました。
語彙力はかなり増えましたし、何より英語への抵抗感がなくなったのが大きいです。
「英語やらなきゃ!」と思っているけどなかなか時間が取れない、机に向かって単語帳を開くような勉強は三日坊主になってしまう。という人はぜひ試してみてください。
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