経理・FP&A人材が転職を検討すべきタイミング

#018 Q.仕事を辞めたいと思ったら? A.辞めてもいいと思うよ。

こんにちは、西崎俊です。

このブログ「FP&A Camp」では、管理会計やFP&Aについて情報を発信しています。

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今回は、転職を検討すべきタイミングというテーマでお話ししたいと思います。

💇🏼大転職時代がやってくる

日本では長らく終身雇用制度が主であり、
新卒で入社した会社に40年間ずっと勤め続けるのが主流でした。
今でもその傾向は根強く残っています。

Indeedの調査によると、日本は転職経験者の割合が59.7%だそうです。

転職経験率は、
イギリス 92.7%
アメリカ 90.1%
ドイツ  84.2%
韓国   75.8%
日本   59.7%

とのこと。他国に比べて圧倒的に転職経験者が少ないですね。

でも逆に言うと、日本人も6割の人は転職経験があるっていうことなんですよね。ちょっと私が思っていたよりも高いなという気がします。

終身雇用制も変わりつつあり、
2019年4月、経団連の中西宏明会長が「企業が終身雇用を続けていくのは難しい」と言及したことは大きな反響を呼びました。

今後は日本でも定年までひとつの会社に勤め続ける人の割合は減っていくのではないでしょうか。

私の場合、人生で2回転職を経験しています。
振り返ってみると、2回とも非常に良いタイミングで転職できたなと感じています。

・年収が上がりました。(31歳で1,150万円)
・スキルが身につきました。(FP&Aとして転職市場で有利)
・働く環境が良くなりました。 (残業10時間以下)

私の場合、1回目の転職はネガティブな要素が強かったのですが、2回目は戦略的に転職できたと思っています。

ということで今回は、私が考える「転職を検討すべきタイミング」について解説します。

📅(1)社会人3年、5年、7年目に入った時

日本人は節目を重視しがち

まずは単純に「節目の年」です。
節目の区切り方は様々だと思うのですが、やはり、日本人は「3年」を重視するように思います。

「新卒で就職したら3年は辞めずに続けろ」とよく言われたり、
「石の上にも三年」ということわざがあるように、

3年は一つの区切りであると考えられているようです。

私個人としては、正直いってこの3年に別に根拠はないと思います。
辛ければ1年、2年で辞めても良いです。

ただ、人間の心理は不思議なもので、根拠はなくても印象で決まることもたくさんあります。 転職においても、こういった節目の年数を基準に評価されることがあるというのは、意識しておいた方が良いでしょう。

転職しなくても検討だけはすべき

さて、3年、5年、7年目で転職を検討すべき理由は他にもあります。

特に3年目。
社会人も3年目になると、ちゃんと仕事を頑張った人はある程度仕事を覚えてきて、仕事を任されるようになってきます。

このタイミングで重要なのは転職自体ではなく、
転職を検討する過程で、「自分のキャリアの方向性を確認する」ということです。

どういうことでしょうか?

転職を考える際には、必ず自分の職務経歴書を作成します。
・自分はどんなことをしてきたのか?
・どんなスキルが身についたか?
・会社にどんな貢献ができるか?

こういったことを振り返って、自分の市場価値を測ります。

これは、今の会社に満足している人にとっても必須の作業です。
私は新卒で入社した会社の3年目に、仲良くしてもらっていた先輩Tさんからこんなことを言われました。

「西崎くん、社会人なって3年たったら、とりあえずレジュメは更新しておいた方がいいよ。」 「定期的に更新しないと、気づかないうちに価値の低い人材になって、手遅れになるから。」

このTさんは私よりも5歳年上で、転職組の人でした。

私は当時、仕事は大変で死にそうしたが、なぜか「今は耐えるんだ!」と理由もなく息巻いていて、転職なんて全く検討していませんでした。

しかし、この時のTさんアドバイスがきっかけで、なんとなく転職エージェントに相談したことが、その後の私の職業人生を大きく変えてくれました。

現在の仕事で満足しているという人でも、転職エージェントに相談してキャリアの棚卸をして、
・自分は本当はどういったことがやりたいのか?
・5年、10年先の自分の姿は描けるだろうか?
・そのためにはどんなことをしていく必要があるだろうか?

こういったことを考えてみましょう。

やりたくない仕事を続けたり、
自分の能力向上のためにならないような作業ばかりやったり...

無駄な時間を過ごして大事な20代,30代を無駄に過ごして、後で後悔はしたくないですよね?

自分のキャリアを考えるのは辛い作業かもしれません。
でも、今すこし時間をとるだけで、10年後どころか1年後の人生が大きく変わっているかもしれませんよ?

節目の年では、自分の経験を棚卸しして、身についたスキルを確認し、自分が転職市場で通用する人材なのか確認しよう。

📈(2)自分の市場価値が、現在の給与を100万円以上 上回っているとき

自分の市場価値が現在の給与を大きく上回っている時は、転職すべきです。

自分の市場価値とは、
*「あなたが今転職したら提示されるであろう年収額」* のことです。

年功序列の色が濃い会社では、個人の成長スピードと給与の上昇は一致しません。
あなたがどれだけ頑張って仕事をしスキルを身につけても、 今の給与にそれが反映されているとは限らないのです。

逆にこの状態で転職すれば、同じ仕事内容で、給与が今の会社に勤める人の5歳分くらい変わることはよくあります。

自分の市場価値を判定する方法

では、どうやって自分の市場価値を判定するのでしょうか?

ひとつは、求人サイトの求人票を確認することです。

求人サイトでは多くの自分と同じ仕事や、似ている仕事が見つかると思います。 それらの求人は年収いくらで募集しているでしょうか?

私は直近で転職を検討している時でなくも、普段から暇があればリクナビNextを見て
「お、この会社FP&A募集してるんだ」
「この会社は経理の課長で1,000万円か」
など、「転職市場の相場感」を磨いています。

これをしっかり持っていると、年収交渉も自信を持って言えるようになりますよ。

ふたつ目は、転職エージェントに相談することです。
転職エージェントはたくさんの求職者に対して支援をしています。 「この経歴を持った人ならこのくらいの給与が提示されるだろう」 というデータを教えてくれます。

みっつ目は、年収査定の診断サービスを利用することです。
いくつかの質問に答えることで、自分の適正年収を判断してくれます。
気軽にできるのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

適正年収診断サービス
 ミイダス (無料・要登録)
 パソナキャリア 年収査定シミュレーション (無料・登録不要)
 ジャスネットキャリア年収診断(無料・要登録)

みなさん、自分にどれだけの価値があるのか知りたくありませんか?

どちらの場合でも、あまり自分を過小評価しないようにするのがポイントです。
日本人はとかく自分の評価を少なく見積もりがちです。
自信を持って、「自分はこれくらい貰うべきだ」と言えるようになりましょう。

🤮(3)今の仕事がつらいとき

仕事が辛いと感じたら、転職を検討するべきです。

「つらいからと言ってすぐ辞めるのは根性がない」
「そんなことでやめていたら次の会社も長く続かないんじゃないか」

このようなことを思う人/言われたことがある人いると思います。

私はそういった意見に対しては反対です。
仕事/会社なんて、世の中には数えきれないほどあります。
そして、そこで働く人や企業文化も千差万別です。
たまたま入社した会社で、合わないのに我慢して働き続けるのは愚行です。

具体的には、
・夜布団に入っても1時間以上寝付けない
・休みの日に疲れていて、行動できず一日中ダラダラしてしまう
・仕事のことを考えると心臓がドキドキする

こんな状態であれば、転職を検討した方が良いです。

私の場合は、
寝る前にベッドの中で仕事のことを1時間以上考えてしまって寝付けなかったら赤信号
というのを自分の目安にしています笑

転職は逃げではありません。

あなたの人生はあなたのものです。
より良い生活を手に入れるために、会社に配慮する必要などありません。

会社に支配される生活はもうやめましょう。

でも、ひとつだけ注意点。
転職先が決まる前に辞めるのはリスクが高いです。

しばらく休みたいという人も、 有給消化や転職先の就業日を調整することで、 2ヶ月くらいは休みの時間を取ることができるので、それを検討してみましょう。

もちろん転職エージェントも採用側の人事も、 「なるべく早く入社してほしい」と言ってくるはずですが、 遠慮する必要は全くありません。

むしろ、入社日にすごくこだわるような会社は避けた方が良いです。
慢性的に人材不足の可能性が高く、入社してからハードな環境だったりします。

あなたがその会社にとって本当に欲しい人材なら、
1,2ヶ月待つくらいはどうってことないはずです。

西崎も1社目→2社目は単に仕事がツラかったので転職しました。
結果本当に良かった。人生変わりましたよ。

💵(4)昇進した、年収が上がったとき、ボーナスが多く出たとき

給料が上がらないので転職したという人はよく聞きますよね。
でも、本当に転職すべきタイミングは、実は年収が上がったタイミングです。

なぜでしょうか。

ひとつは、シンプルに転職時に提示される給与は現在の報酬がベースになるからです。
なので年収が上がった次の年に報酬アップで転職ができれば、2年で+200万円、+300万円なんてこともあり得ます。

一時的に残業をたくさんして見かけの年収を上げて、それをベースに給与交渉して年収を上げて転職する人もたくさんいますね笑
(転職で確認されるのは、源泉徴収票だけで、残業時間までは細かく確認されないことが多いです。)

ふたつめの理由は、面接官に対する印象向上や、「ポジティブな」志望動機として使えるということです。
昇進したりして給与が上がるということは、今の会社から評価されているということですよね。

直近で昇進している人は、採用側からしてみたら非常にプラスです。
働く意欲が強く、実績を残しているので当然ですよね。 逆に10年間ずっと同じポジション・給与の人は意欲がなさそうに見えてしまいます。

「せっかく昇進もしたのになぜ転職を考えたのですか?」という風にネガティブに質問されることもあるかもしれません。
そんな時は質問を逆に利用して強い意志を感じられる志望動機に変えましょう。
例えばこんな感じに。
「XXのプロジェクトで実績を残したことを評価いただきました。そのプロジェクトで自分のXXに対する能力に自信が持てたので、この能力をさらに活かせる場がないかと考えています。」

現職が波に乗っている時は転職がうまく行きやすいです。
ぜひ、昇進した時こそ、現状に満足せずさらなるステップアップを目指してみてはいかがでしょうか?

😴(5)仕事の節目、今の仕事に飽きたら

今の仕事がつまらない・飽きてきた...と感じたら、転職を検討すべきタイミングかもしれません。
・毎月変わり映えのしない会社の月次決算
・毎月同じ仕訳伝票の起票
・ずーーっと売掛金消し込み ....

同じことの繰り返しが良いという人もたくさんいると思います。
まぁそうですよね。楽ですからね。
でも、ここまでこの文章を読んでいただいている時点で、あなたはすでに一歩踏み出していると思います。

世の中の半分以上の人は、「このままじゃまずいかも?」とすら思わず、思考停止で生きています。

まずいと思っても、その中で実際に行動を起こせるのはさらにその中の数割です。

「今の仕事がなんとなくつまらなく感じる、もっと成長できる環境に身を置きたい」

キャリアを前に進めるために、もこの考え方はとても重要です。

経理やFP&Aの仕事で言うと、

・参加したプロジェクトが完了したら
・同じ部門の予実管理を2〜3年回したら
・決算を3回経験したら

などが、次の仕事を探す際のひとつの目安になるんじゃないかなと思っています。

📩今後の配信予定

今回は経理・FP&Aのキャリアについての記事の第3回目ということで、「転職を検討すべきタイミング」についてお話ししました。

来月はキャリア系の記事をもう少し投稿する予定です。

投稿予定記事

・FP&Aの年収相場について
・経理→FP&A、未経験→FP&Aに転職する方法
・転職エージェントとの付き合い方、選び方
・バックオフィス職の職務経歴書の書き方
・アピール方法 ・面接の質問対策、逆質問の話

その後はFP&Aの実務の記事を書いていく予定です。

・FP&Aで管理するKPIの話
・フォーキャスト精度の向上の話
・ヘッドカウントの管理についてあれこれ
・FP&Aの業務の半分は配賦のことを考えているかもしれないという話
・FP&Aで作るプレゼン資料の話

それではまた!


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